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2025.05.20
コラム
客室清掃だけでは不十分!トコジラミ対策の落とし穴とプロの対策
トコジラミが旅館・ホテルを脅かす
「毎日清掃しているのに、“虫が出た”と書かれてしまった――」
これは、ある旅館の支配人から実際に聞いた声です。
いま、客室の衛生管理に悩む宿泊施設が増えています。
その原因のひとつが、**トコジラミ(別名:ナンキンムシ)**の急増です。
見た目は小さくても、被害は深刻です。
トコジラミは夜間に活動し、人間の血を吸います。
しかも、マットレスの隙間や家具の裏など、清掃だけでは見つけられない場所に潜むのが特徴です。
チェックアウト後まで姿を見せず、被害に気づく頃には広がっていることも。
とくに人の出入りが多いホテルや旅館では、被害が拡大しやすくなります。
一度入り込まれると、営業停止やクレームにもつながるため、早期の対策が不可欠です。
本記事では、以下の内容をお伝えします。
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トコジラミの基本情報とリスク
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宿泊施設での被害事例と見落としがちな盲点
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プロが行う駆除と予防の方法
清掃だけでは守れない“見えないリスク”に、どう向き合うべきか。
いま必要なのは、プロの目線による本気の対策です。
トコジラミとは?宿泊施設で増えている理由
吸血害虫「トコジラミ」の正体とは
**トコジラミ(ナンキンムシ)**は、人の血を吸って生きる害虫です。
体長はおよそ4〜7ミリ。赤褐色で、楕円形の平たい体をしています。
夜行性のため、就寝中に肌を刺されることが多く、
刺された部分は赤く腫れ、かゆみや痛みを伴います。
また、つぶすと独特の悪臭がするのも特徴です。
トコジラミが潜む場所
トコジラミは、家具や寝具のすき間に身を隠します。
たとえば以下のような場所です。
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マットレスの縫い目や裏側
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ベッドフレームの隙間
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カーテンの折り目
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壁紙の浮いた部分やコンセント周辺
こうした場所は、日常清掃では目が届きにくいため、見落とされがちです。
なぜ宿泊施設で増えているのか?
近年、国内外を問わずトコジラミの被害報告が急増しています。
その主な理由は以下のとおりです。
1. インバウンド需要の拡大
訪日外国人観光客が増える中、
荷物や衣類に紛れて持ち込まれるケースが多くなっています。
とくにアジアや欧米の一部地域では、
トコジラミがすでに日常的に発生しており、国内にも持ち込まれやすいのが現状です。
2. 再利用可能な寝具や家具の導入
経費削減やエコ対策の一環として、
ベッドや寝具を長期使用する施設が増えています。
しかし、こうした備品は見えない隙間に虫が入り込みやすく、
新品よりもトコジラミの温床になりやすいのです。
3. 清掃スタッフによる目視の限界
ベッドや家具の下を毎回分解して確認するのは、
現場の負担も大きく、実質的に見落とされるリスクが高まります。
つまり、人の移動が多い環境+構造的な盲点+見つけづらさという三重苦が、
宿泊施設での被害を広げている要因なのです。
見落としがちなサインと発生箇所
トコジラミ被害の“サイン”を見逃さないために
トコジラミは非常に小さく、日中は隠れているため発見が困難です。
ただし、いくつかの“痕跡”を見逃さなければ、早期発見が可能です。
代表的な兆候は以下のとおりです。
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シーツやマットに残る小さな血痕
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枕カバーに黒い点状のフン跡
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皮膚に複数の赤い刺し跡(帯状に出ることも)
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ベッド周辺に落ちた抜け殻や死骸
これらは“目立たない場所”に現れることが多いため、スタッフの注意力に左右されがちです。
客室内での発生箇所
とくに以下の場所は要注意です。
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マットレスの縫い目や裏側
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ベッドフレームの連結部や下部
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枕元の壁やカーテンの折り返し
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ナイトスタンドの裏側
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コンセントや照明スイッチの周辺
いずれも、人の手が届きにくく、清掃の死角になりやすい箇所です。
宿泊客が何気なく触れる場所に近いため、発見されれば直ちにクレームにつながるリスクがあります。
“お客様に発見される前に”が鉄則
一度、口コミサイトやSNSに
「虫が出た」「刺された」と書き込まれると、施設の信頼は一気に失われます。
現代の宿泊予約は、GoogleレビューやSNSの評判が決め手になることも。
悪い評価は、価格競争力や予約率を大きく下げる可能性があります。
トコジラミは“いること”自体が問題ではありません。
放置されたと見なされることが大きな問題なのです。
客室清掃では不十分な理由とは
通常清掃では取り除けない「潜伏能力」
トコジラミは、わずかな隙間に潜みます。
家具のすき間、額縁の裏、カーテンのヒダなどが格好の隠れ家です。
目視での確認だけでは限界があり、
通常の清掃では、駆除も発見も難しいのが現実です。
強い生命力と繁殖力
1匹でも客室に入り込めば、
1〜2か月で数百匹に増える可能性があります。
しかも、3〜5か月もの間、絶食でも生き延びるという強靭さ。
“しばらく空室にすれば大丈夫”という考えは、すでに通用しません。
スタッフの負担が限界に
清掃スタッフにとって、ベッドや家具を毎回分解するのは現実的ではありません。
また、トコジラミの専門知識がなければ、見つけても対処できないのです。
結果として、「清掃はしているが被害は出ている」
という矛盾が、現場を苦しめる原因となっています。
放置が招く5つのリスク
1. クレームとレビューによる信頼低下
トコジラミによる被害は、宿泊客からの直接的なクレームとして表面化します。
さらに深刻なのが、ネット上でのレビューです。
GoogleやTripAdvisor、楽天トラベルなどに
「虫が出た」「夜眠れなかった」と書かれてしまえば、
今後の予約率に大きな影響を及ぼします。
一度ついた悪評は、簡単には消えません。
2. 売上・営業への直接的なダメージ
宿泊予約のキャンセルや返金対応が発生するだけでなく、
感染拡大による全館休業や、被害客室の封鎖にもつながりかねません。
また、同業他社と比較される中で、
価格を下げても選ばれない状況になる可能性もあります。
3. 他の客室やフロアへの拡大
トコジラミは、人や荷物にくっついて館内を自由に移動します。
発見が遅れるほど、他の部屋への拡散リスクは高まります。
スタッフの制服や掃除道具を介して、別の客室に広がることも。
“1室の問題”では済まないのがトコジラミの厄介なところです。
4. スタッフへの精神的・身体的影響
清掃スタッフや客室係が刺される例も少なくありません。
かゆみや発疹が数日続き、勤務に支障が出ることもあります。
また、「また見つけてしまうのでは」という心理的なストレスも蓄積します。
安心して働ける環境づくりにも、駆除と予防は欠かせません。
5. 宿泊者の健康被害
トコジラミによる吸血は、強いかゆみ・皮膚炎・不眠症状を引き起こします。
とくにアレルギー体質の方やお子様、高齢者は症状が重くなる傾向にあります。
「衛生管理が甘い施設」という印象を持たれると、
長期的なイメージダウンにもつながります。
ホテル・旅館に求められる“プロ品質”のトコジラミ対策とは
ダスキン ターミニックスの専門駆除
私たちは、害虫の種類や発生状況に応じて、
最も効果的な処置を安全に実施します。
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現地調査:客室や備品の状況をチェック
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処理プラン作成:繁殖箇所や移動経路を分析
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駆除作業:薬剤処理+熱処理などを組み合わせた多段階アプローチ
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事後報告・再発防止提案:報告書の提出と改善指導
使用する薬剤は人体に配慮された成分を採用。
宿泊客やスタッフにも安全な環境を確保します。
清掃スタッフとの連携もサポート
清掃担当者向けに、トコジラミの見つけ方・予防法の研修も実施可能です。
現場レベルでの早期発見体制を整えることが、再発リスクの軽減につながります。
お客様に“安心”を届けるために、できること
トコジラミ対策は「日常化」がカギ
本格的な駆除はプロに任せるとしても、
現場での“日常的な予防”が不可欠です。
以下の項目は、ぜひスタッフで共有し、
チェックリスト化することをおすすめします。
チェックポイント例:
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マットレスの縫い目に血痕や黒点はないか
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ベッド裏に虫の死骸や抜け殻はないか
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カーテン・壁紙・額縁などに異常はないか
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新規宿泊者の荷物が不自然に汚れていないか
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掃除道具やリネンカートへの付着確認
こうした“ひと目”が、重大な被害を防ぎます。
予防意識の全体共有
客室係や清掃スタッフだけでなく、
フロントや予約対応のチームにも意識を浸透させましょう。
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クレームがあった際の初動対応
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訪問時のヒアリングで症状があれば記録
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定期的な予防点検日の共有・記録
施設全体での予防体制が、ブランド力を守る第一歩です。
トコジラミ被害を防いだ成功事例
ケース①:客室2室での発見から被害拡大を防止
あるビジネスホテルでは、宿泊客からの通報で、
ベッド下にトコジラミがいると指摘されました。
すぐに当社へ連絡をいただき、現地調査を実施。
2室に発生を確認しましたが、被害が最小限で済んだ要因は、
フロントスタッフの冷静な初動対応と、迅速な専門処置でした。
清掃後の点検を習慣化し、現在は再発ゼロを継続中です。
ケース②:悪評が続いた旅館の信頼回復
別の温泉旅館では、1年で3件のレビューに
「虫が出た」との記載があり、予約数が減少。
調査の結果、複数の客室で繁殖が進行していました。
ベッドの構造を見直し、家具の配置も変更。
定期的なモニタリングとスタッフ研修を並行し、
半年後にはポジティブな口コミが回復しました。
“衛生に気を配る旅館”という評価を獲得できた事例です。
ダスキン ターミニックス荒江店ができること
宿泊施設専用の駆除・点検プランをご用意
当店では、福岡・九州エリアの宿泊施設を中心に、
トコジラミ・ゴキブリなどの定期点検・駆除を行っています。
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年間スケジュールに応じた対応
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営業に支障をきたさない時間帯での作業
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現場ごとに調整したオリジナル対応
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従業員向けの講習・マニュアル整備支援
お見積りは無料です。状況確認だけでも構いません。
まずは一度、お気軽にご相談ください。
ご契約先からのよくある声
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「作業報告書が社内共有しやすい」
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「緊急時にも柔軟に対応してくれる」
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「予約前に調査できたことで大きな損失を防げた」
地域密着型のパートナーとして、長く安心をお届けします。
まとめ|清掃では守れない安心を、“プロの対策”で
トコジラミは、一度入り込むと自然にはいなくなりません。
清掃だけでは不十分であることは、
多くの現場が痛感しています。
早期にプロの目で調査し、的確に対応することで、
営業や評判へのダメージを最小限に抑えられます。
私たちダスキン ターミニックス荒江店は、
宿泊施設の皆さまと一緒に“安心できる空間づくり”をサポートします。
気になることがあれば、どうぞご連絡ください。
調査・見積は無料で承っております。