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2025.06.16
コラム
シロアリ発見!慌てる前に知っておきたい初期対応と業者の選び方
家を長く快適に使うには、定期的な点検が欠かせません。 とくにシロアリは、壁や床下など目に見えない場所で家をむしばみます。 「床がふわふわしている」「引き戸がスムーズに開閉できない」 このような不具合がある場合は、すでに被害が広がっていることも少なくありません。 今回の記事では、シロアリ発見後の初期対応と信頼できる業者の選び方について解説します。 住まいの安全性や快適性を保つためにも、ぜひ最後までご覧ください。
シロアリ被害のサインとは?

シロアリは床下や壁の内側など、人目のつきにくい場所で活動します。 早めの対策をするためにも、日常の変化に気づくことが大切です。 ここからは、シロアリの被害でよくあるサインを紹介します。
気づきにくいからこそ注意が必要
シロアリは湿気を含んだ木材をエサとして、暗く静かな場所に巣を作ります。 床下や壁の内側など、普段目につかない部分のため気づきにくい場合が多くあります。 知らず知らずのうちに被害が広がっていることも多いため、気づいた時には家の構造に悪影響を及ぼしている場合も少なくありません。 発見が遅れてしまうと、被害が拡大して修繕費が高額になるケースがあるため注意が必要です。 日頃から建物を注意深くチェックしておくことで、早期発見につながり、結果的に修繕費を抑えることにつながります。
シロアリ被害でよくある異変の例
目に見えるシロアリ被害で、よくある建物の異変には以下のようなものがあります。
・床の沈み…歩いた時に床が柔らかく感じる
・木のくず…壁際に細かい木の破片が落ちている
・羽アリ…春〜夏にかけて羽のあるアリが家の中に出現
・音がする…壁の中でカサカサと音が聞こえることがある
・アリ道がある…直線・曲線状に伸びる茶褐色で泥状のものがある
シロアリの被害による症状は、目に見える被害の一部に過ぎません。 実際には、広い範囲で被害を受けている可能性もあります。 少しでも不安や異変を感じた場合は、専門業者による点検を受けることが大切です。
シロアリの種類や生態
日本の住宅に大きな被害をもたらすシロアリは、主に2種類があります。
ヤマトシロアリ
北海道から九州全域にかけて、日本で最も広範囲に生息しているシロアリです。 羽アリは春から初夏にかけて発生し、比較的湿気の多い木材を好みます。 床下や浴室などに発生しやすいのが特徴です。 ヤマトシロアリの巣は小規模で、建物の木材ないに作られることが多くあります。 水分を必要とするため、乾燥した場所では活動が鈍くなる性質があります。
イエシロアリ
ヤマトシロアリよりも被害範囲が大きく、被害も深刻化されやすい種類です。 コンクリートの隙間からも侵入できるため、建物の構造を問わず注意した方が良い種類と言えます。 地下や樹木の根本などに巨大な巣を作り、大量の木材を短期間で食害してしまいます。 移動しながら遠くの木材まで食害するため、被害が大きくなりやすいのが特徴です。 羽アリは夜に飛び出し、街灯の光に集まる傾向があります。
シロアリとクロアリの違い
よく「羽アリを見かけたけど、シロアリ?それともクロアリ?」と迷う方がいます。
両者は見た目は似ていますが、性質はまったく異なります。 シロアリの体は白っぽいのに対し、黒アリは黒や濃い茶色をしています。 触覚の形にも差があり、まっすぐで数珠状なのがシロアリ、くの字型に折れているのが黒アリです。 また、シロアリの羽の長さは前後同じで胴体のくびれがありません。 黒アリは羽の前が長く、胴体にはっきりとしたくびれがあります。 もし、シロアリの羽アリを見つけたら、早急に点検を依頼することをおすすめします。
シロアリを見つけた時はどうすれば良い?

建物の異変やシロアリを見つけた時、どのように対応すれば良いか戸惑う方も多くいらっしゃいます。 適切な対策を行うためにも、正しい初期対応が欠かせません。
焦らず冷静に対応する
とくに虫が苦手な方は、シロアリを発見した瞬間驚く方も多いです。 しかし、自分で駆除しようとすると逆効果になることがあります。 市販の殺虫剤で表面的に駆除をしても、巣の奥まで行き届かないため、再発や被害が拡大するリスクが高まります。 まずは、「動かず・触らず・記録する」ことを基本に対応しましょう。
初期対応のポイント
シロアリを発見した時は、以下のような対応を行いましょう。 ・写真を撮る…業者に見せるために被害箇所を記録しておく ・そのまま放置する…刺激を与えるとシロアリが分散するリスクにつながるため ・応急処置はしない…業者が診断する前に手を加えると調査の妨げになりかねない 自分でどうにかしようとせずに、正しく対応することで的確な診断と処置につながります。 異変や不安を感じたら、できるだけ早くプロに相談するようにしましょう。
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業者を選ぶ際のチェックポイント

シロアリ対策をするうえで、業者選びは重要な要素です。 納得のいく施工を受けるためにも、ポイントをおさえて事前に比較しておきましょう。 また、迅速に来てくれる業者は頼もしいですが、焦って決めてしまうと悪質業者にあたる場合があります。 必要以上の費用や、ずさんな施工のリスクにつながりかねません。 早さや価格だけでなく、説明の丁寧さ・保証など多角的に比較して選びましょう。
・調査の丁寧さ…写真や被害説明が明確か ・施工方法の説明…薬剤の種類や広報が具体的に提示されているか ・保証内容…保証期間・範囲が契約書に明記されているか ・資格保有…防除士等の有資格者が在籍しているか ・実績…地域での施工実績・口コミの信頼性はあるか
これらのチェックポイントをふまえたうえで、2〜3社に見積もりをとり、疑問点をしっかり質問することが大切です。
シロアリの予防と対策
シロアリは一度駆除しても再び侵入する可能性があります。 だからこそ、日常的な予防と定期的に継続した点検を行うことが、建物を守るために欠かせません。
通気性を確保する
床下の湿気は、シロアリを引き寄せる大きな原因です。
暗く湿度が高い環境は、シロアリにとって快適な棲みかとなります。
そのため、まずは通気性の確保が基本の対策となります。 具体的には、以下の方法があります。
・基礎の換気口や通気口を塞がないようにする ・床下換気扇を設置する ・床下収納の周囲に物をおかず空気の流れを妨げないようにする
通気が良くなることで床下の湿度が下がり、シロアリの活動を抑制できます。
木材の配置に注意する
シロアリは、屋外の木材や段ボールから家の中へ侵入することがあります。
特に雨ざらしの木片や枕木は、シロアリの巣になりやすいため注意が必要です。 ・家の基礎周りに木材を置かない ・庭のウッドデッキやプランターは定期的に点検する ・物置の中の段ボールを整理して湿気がたまらないようにする 室内に限らず、屋外の木材も室内と同じくらい予防意識が重要です。
水はけを良くする
地面に水が溜まりやすい環境は、シロアリにとって好条件です。
雨水の排水経路が悪いと家の基礎に湿気がたまり、シロアリが集まりやすくなります。 以下の点を見直してみましょう。 ・雨どいが詰まっていないか確認する ・基礎周りの土が水はけのいい状態かを点検する ・勾配が家に向かっていないか整地の状況を見直す リフォームや新築を検討する場合は、外構工事の段階から水の流れを意識することが大切です。
定期点検を習慣にする
シロアリ被害を未然に防ぐには、定期的な点検が欠かせません。
見えない場所にこそ、年に一度を目安に専門家による点検の実施が必要です。 プロによる床下調査を行なってもらったうえで、自宅の状態に合わせて防蟻施工の実施を検討しましょう。 特に築10年を超えた住宅では、シロアリの再侵入のリスクが高まります。
点検と合わせて、予防薬剤の再施工を相談すると安心です。
防蟻処理の再施工を検討する
新築時に一度処理していても、効果は永久ではありません。
薬剤の効果は5〜10年程度といわれており、再施工が必要になる時期があります。 防蟻処理を再施工することで再侵入の防止だけでなく、アリ道の形成防止にもつながります。 また、保証の延長が可能になるケースもあるため、長期にわたって住まいの安全性を保つことにつながります。 再施工を検討する際は、過去の施工記録を確認し、同じ業者に相談するのもよいでしょう。 ▶︎詳しい予防方法はコチラ
シロアリ駆除にかかる費用と相場
シロアリ駆除の業者に依頼する際、金額面が気になる方も多いのではないでしょうか。 一般的に駆除を行う際にかかる相場を紹介します。 ・駆除のみ…約8,000〜12,000円 ・駆除+予防…約12,000〜18,000円 ・定期点検…無料〜5,000円 業者や施工範囲、環境などによって費用が変動する場合があります。 そのため、必ず現地調査を行ない、見積もりを依頼しましょう。
火災保険や保証制度は使える?
シロアリ駆除にかかる費用は、高額になることもあります。
そこで気になるのが「保険で補償されるのか」という点です。
ここでは、火災保険や建物の保証制度の適用範囲について詳しく解説します。
火災保険は基本的に使えない
多くの方が加入している火災保険ですが、シロアリによる被害は「自然劣化」とみなされるため、原則補償の対象外です。 保険の補償対象となるのは、地震や火災、台風などの突発的・偶然な事故による損害です。
シロアリ被害は徐々に進行する「経年劣化」に分類されるため、支払い対象とはなりません。 ただし、以下のような例外的ケースでは補償される可能性もあります。
・シロアリが原因で床が抜けて人がケガをした場合(個人賠償責任保険でカバーできる可能性) ・家財保険とセットになっていて、特約がついている場合
そのため、加入中の保険内容を一度確認しておくことをおすすめします。
住宅保証制度の対象になる場合も
新築住宅の場合、「住宅品質確保促進法(品確法)」に基づく10年保証があります。
これは、構造耐力上主要な部分や雨水の侵入を防止する部分に不具合が発生した場合、売主や工務店が修理の義務を負うものです。 シロアリ被害が、これらの部分に及んでいた場合には保証の対象となる可能性があります。 ・床下の土台や大引きがシロアリで損傷した ・雨漏りから発生した湿気でシロアリが繁殖し、構造材を侵食した 施工業者によって保証の範囲が異なるため、保証書や契約書の内容を確認することが大切です。
防蟻保証が付帯していることも
住宅の施工時、または過去に防蟻施工を行った際に「防蟻保証」が付いている場合もあります。
多くの業者では、施工後5〜10年の保証期間を設定しています。 防蟻保証がある場合、保証期間内にシロアリ被害が発生すれば無償で再施工や修繕を受けられることがあります。 保証の内容によっては以下の対応が含まれます。
・被害範囲の再施工(薬剤散布やベイト工法) ・修復工事費用の一部補償 ・定期点検の無償提供
注意点として、保証の継続には「定期点検の実施」が条件になっていることがあります。
業者からの点検案内を無視していると、保証が無効になることもあるため、通知はこまめに確認しましょう。
まとめ

シロアリは、私たちの目に見えない場所で静かに家を蝕みます。
気づいたときには、修繕に多くの費用や時間がかかってしまうことも。
だからこそ、早期発見と的確な初期対応、そして日頃の予防がとても大切です。 住まいは、家族の暮らしを支える大切な場所です。
シロアリの脅威から守るためには、知識を持ち、備えることが最大の予防策になります。
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